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住宅性能評価とは?メリットとデメリット

住宅性能評価書は、国が定めた「住宅性能表示制度」の基準に照らして発行される鑑定書です。

これを見ることで住宅の比較を容易にし、住宅購入の際の参考資料として意思決定に利用できます。

また、「住宅性能表示制度」より住宅ローンの優遇を受けたり、損害保険料が割引になったりもします。

厳密には、「住宅性能表示制度」は「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づき「評価方法基準」に基づいて国に登録された第三機関が住宅を評価します。

平成27年に制度の見直しが行われこの制度の利用が促進されています。

住宅性能評価のメリットとして、住宅の性能を数値的に容易に比較することを可能とするだけでなく、銀行からの住宅ローンの融資や地震保険の加入に有利になります。

また、将来住宅の売却を行う際に評価書を提示することで高い資産評価がつく可能性もあります。

住宅性能評価のデメリットもあります。

評価書の高い等級を得るためには、建築費が上がってしまうことです。

等級にこだわるあまり、必要以上のコストをかけてしまい住宅ローンの支払いに問題が生じては身も蓋もありません。

また、例えば耐震評価を上げるには基本的に窓を小さく設計する必要がありますが、日当たりを重視している場合はどうでしょうか?太陽の光の降りそそぐ大きな窓の家に住みたかったのに、評価書の等級を気にするあまり光の差し込みにくい小さい窓にしてしまってはその後の生活の満足感が下がってしまいます。